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お酒を飲むと太るの理由知ってますか?

「お酒を飲むと太る」とよく言われますが、実はアルコールそのものが直接「脂肪」になるわけではありません。では、なぜ飲みすぎるとお腹が出たり、体重が増えたりするのでしょうか?


① アルコールは「毒」として処理される


体に入ったアルコール(エタノール)は、肝臓が「最優先で分解しなければならない毒物」として処理します。このとき、本来であれば「糖や脂肪」をエネルギーに変える代謝がストップ。例えるなら、工場が普段は「脂肪」という在庫を燃やして電気を作っているのに、突然「危険物(アルコール)」が持ち込まれ、全ラインがその処理に回されてしまうようなものです。


② インスリンの分泌で脂肪がつきやすくなる

お酒と一緒に食べる「ラーメン・唐揚げ・ポテト」などは糖質や脂質が多め。アルコール代謝中は脂肪燃焼が止まっているので、これらの栄養素は行き場を失い「体脂肪」として蓄積されやすくなります。さらに、糖質を含むお酒(ビール・日本酒・カクテルなど)は血糖値を急上昇させ、インスリンを大量に分泌。インスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれ、脂肪を合成するスイッチを押すため、太りやすくなるのです。


③ お酒がホルモンバランスを乱す

アルコールは「レプチン(食欲を抑えるホルモン)」の分泌を減らし、「グレリン(食欲を増やすホルモン)」を高めることが分かっています。その結果、満腹感を感じにくくなり「もう少し食べたい」という欲求が増加。普段なら我慢できる揚げ物やラーメンに手が伸びてしまうのは、このホルモンバランスの影響も大きいのです。


④ 筋肉の分解を進める

アルコールは「テストステロン(筋肉合成を促すホルモン)」の分泌を抑える一方で、ストレスホルモンの「コルチゾール」を増やします。結果、筋肉の合成が妨げられるだけでなく、分解が進みやすくなります。筋肉が減れば基礎代謝が落ち、太りやすい体質に…。いわゆる「ビール腹」は、お酒とつまみのカロリーだけでなく、筋肉量の低下も関係しています。


⑤ 太りにくく飲む工夫

完全にお酒をやめる必要はありません。・糖質が少ない蒸留酒(焼酎・ウイスキー・ハイボール)を選ぶ・つまみは枝豆・刺身・冷奴など高タンパクで脂質が少ないものにする・飲む前や合間にしっかり水を摂る(アルコール代謝の助けに)こうした工夫をすれば、お酒を楽しみながら体型維持も十分可能です。


✅ まとめ

お酒が太る原因は「アルコール自体が脂肪になるから」ではなく、

  • 代謝の優先順位が変わる

  • インスリンの分泌で脂肪合成が促進される

  • 食欲ホルモンが乱れて食べすぎやすくなる

  • 筋肉を減らして代謝を落とす

といった複合的な要因によるものです。「飲む量」「飲み方」「つまみの選び方」を工夫することで、お酒と上手に付き合いながら健康的な体をキープできます。

 
 
 

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