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腸から変える生活習慣:体操・食材・マッサージで“動く腸”を育てよう

腸が健康のカギを握ることは前回お伝えしました。


では、実際にどのような習慣を取り入れれば、腸は元気になるのでしょうか?今回は、『結局、腸が9割』(川本徹)と『新しい腸の教科書』(江田証)から、日常に取り入れやすい「腸活の実践法」をご紹介します。


まず押さえたいのが、腸は“動いていること”が大切だという点です。川本医師は、便秘や消化不良、倦怠感などの不調の背景には「腸のぜん動運動の低下」があると述べています。そこで提案されているのが、腸を物理的に動かすための「腸元気体操」。

お腹まわりを伸ばす・ねじる・揺らすといった簡単な運動で、腸の動きを促進します。さらに、「腸クリーニングスープ」と呼ばれる温かい野菜スープは、腸を温めて排泄を促す効果が期待できます。


一方、江田医師のアプローチは、より生活全体を整える内容です。たとえば、便秘気味の人には「骨盤底筋」を鍛えることが勧められています。排便時の姿勢やトイレの時間、腹圧のかけ方など、意外な日常習慣が腸の状態に大きく影響しているのです。

さらに食事面では「FODMAP」と呼ばれる一部の糖質(発酵性オリゴ糖・二糖類など)を控えることが、過敏性腸症候群の改善につながると紹介されています。特に小麦製品、玉ねぎ、りんご、牛乳などを一時的に控えることで、腸内ガスや不快感が軽減する人も多いとのことです。


これらに共通するのは、薬やサプリに頼る前に「自分の体の使い方・食べ方・生活リズム」を見直すこと。ほんの少しの工夫でも、腸の調子は大きく変わります。毎日のお通じがスムーズになるだけで、気分も肌の調子も明るくなるから不思議です。

腸は24時間365日、黙ってあなたの健康を支えてくれています。だからこそ、“腸がよろこぶ習慣”を意識的に育てていくことが、カラダとココロの調子を整える最短ルートなのです。

次回はいよいよ最終回。脳の健康や慢性病にまで影響する「腸内炎症」について、最新の科学的知見と、7日間で腸を整える実践法をご紹介します。

 
 
 

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